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ロストワックス精密鋳造品の製造

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技術指向・設計基準Technological&Design

技術指向(ロストワックス製法はかなり自由度の高い鋳造法ですので、まずはお問い合わせください。)

[ ロストワックス製法を適用するメリット]

  • 高寸法精度、複雑形状の適用性                     
  • 薄肉(最小肉厚1.0o)による軽量化
  • ニアネットシェイプによる機械加工の省略と、材料歩留の向上
  • 多部品構成品の一体鋳造化による部品点数の減少、高剛性化
  • 積層模型(粉体、光造形等)の利用による少ロット適用および納期短縮化

[ ロストワックス製法に適さない形状と提案例 ]

急激な肉厚の変化 ( T1 > 10T2 )の例

変形が大きく、寸法精度が悪くなります。

肉厚が極端に薄い例

湯廻り不良が多くなります。 ( 1mm以上を希望しますが、局部的には 0.5mm 程度は可能です。)

図で ( W2 > W1 , H > 3W2 ) などの例

不良率が多いので W1 > W2 , H < 3W2 にした方が良好です。

図の様に深い底つき筒の例

不良率が多いので、底部に穴を開けた方が良好です。

設計基準

(イ)寸法公差  Linear Tolerance

寸法区分
Dimensions
一般公差
Normal Tolerance
Up to 15mm±0.20mm
15〜25mm±0.25mm
25〜50mm±0.35mm
50〜75mm±0.50mm
75〜100mm±0.70mm
100〜125mm±0.90mm
125〜150mm±1.00mm
150〜175mm±1.10mm
175〜200mm±1.20mm
200〜225mm±1.30mm
225〜250mm±1.40mm
250mm and Over±1.50mm

(ロ)平面度公差  Flatness Tolerance

長さ
Length
一般公差
Normal Tolerance
Up to 50mm0.30mm
50〜100mm0.50mm
100〜200mm0.70mm
200〜300mm0.80mm
300mm and Over1.00mm

(ハ)角度公差  Angular Tolerance

 一般公差
Normal Tolerance
α±1°
β±1°
γ±1.5°
表面粗さ
Surface Roughness
25S 以下
Under 25S
        

ロストワックス鋳造品の寸法精度は、上記の一般公差を用いるのが通例ですが、 金型精度、作業工程の管理などにより、必要な箇所のみさらに向上させることが可能です。
また、鋳物と機械加工を合わせる事で、低コストで、より精度の高い製品の製作も可能ですので ぜひご相談ください。なお、図面には基準面を設定していただくことで、寸法測定と機械加工時の基準位置を共通化することができます。

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